とまとのゲイSM小説 (とまと)
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先輩の首輪を握った日 #0-4







価格
300円(税込)+ サービス利用手数料(8%)
商品について
【第4話 あらすじ】
昨日の激闘の熱も冷めやらぬまま、オール明けの最悪なコンディションで試合に臨んだ隼人たち。
案の定グラウンドでは惨敗を喫し、さらに先輩たちに朝帰りを目撃されていたことが発覚する。
先輩から聞いていたケジメの儀式。
何十人の視線が刺さる場で、隼人はハーフパンツを下げようとゴミに手を当てた。
その時カズが起こした常軌を逸した反抗の連鎖。
【作品スペック】
・形式:PDFファイル(白背景、黒文字)
・総文字数:約9,000文字
・登場するキャラクターは全員18歳以上(高校生を除く)です。
【試し読み】*約1,200字
午前六時五十分。枕元でけたたましく鳴り響いたスマホのアラームを止める。昨日の激闘と、その後の熱に浮かされたようなカラオケの余韻。全身の筋肉が鈍く軋むのを感じながら、俺は重い瞼をこすってベッドから這い出した。
リビングへの扉を開けると、出汁の匂いと卵を焼く香ばしい匂いが漂ってくる。キッチンでは、おかんがいつものように背中を向けて朝食の準備をしていた。
「おはよう……」
『あら、昨日遅かったのに早いじゃない。ほら、そこ座って』
おかんの背中に気怠く返事をしながら、俺は食卓の椅子に腰を下ろした。温かい味噌汁を一口すすり、テーブルに置いたスマホの画面をタップする。LINEのトーク履歴の一番上にあるはずの隼人からの通知は、空っぽのままだった。俺は心配になって、画面を打つ。
「おはよー。おきた? 今日の集合、八時だぞ」
簡単なメッセージを送信したが、すぐに既読がつく様子はない。俺は残りの朝食を急いで胃に流し込み、手早く歯を磨き、いつもの練習着に袖を通す。澄んだ早朝の空気に備えて上着のジップを首元まで引き上げると、足早に玄関のドアを開けた。
今日の集合時間は八時。場所は徒歩圏内にある他校のグラウンド。ひんやりとした朝の空気を吸い込みながら、誰もいないアスファルトの道を歩く。静かな街並みとは裏腹に、俺の胸の奥には、どろりとした鉛のような重い不快感が渦巻いていた。
――嫌な予感がする。
集合時間の十五分前。他校のグラウンドに到着すると、すでに何人かのチームメイトが集まっていた。俺は軽く片手を上げて挨拶を交わし、グラウンド脇の縁石に並んで腰を下ろす。手元のスマホの画面を再び確認したが、やはり隼人からの返信はない。
時計の針が八時を指そうとした、まさにギリギリのタイミングだった。遠くからアスファルトを乱暴に蹴る複数の足音と、息の上がった挨拶の声が聞こえてきた。顔を上げると、グラウンドの入り口に向かって全速力で駆けてくる四人の姿があった。
——間に合った。俺は心の中で、ホッと胸を撫で下ろした。遅刻という最悪の事態だけは回避できた。しかし、近づいてきた四人の顔色を見た瞬間、撫で下ろしたはずの胸の奥が、一気に氷のように冷え切った。
彼らは顔を青白くさせてどこか落ち着きがない。あんなにも無邪気な光を放っていた隼人でさえ、思い詰めたような硬い表情のまま、ただ荒い息を吐いていた。
グラウンドの脇で、みんなが次々とユニフォームに着替えはじめた。朝露の残る芝の匂いと、スパイクの紐を締める乾いた音。その輪から少し外れたところで、隼人がもたもたとシャツのボタンを外していた。俺は隼人の隣へ行き、声をかけた。
「ぎりぎりだったな。寝坊したん?」
『いや……実はさ、昨日あのままオールしちゃって』
「ったく。あんだけ二十二時には帰れって言ったじゃんか」
『いや、盛り上がりすぎて……』
隼人は話しにくそうに頭をかき、それから声をひそめた。
『あと最悪なのがさ。朝、店から出るとき、先輩たちと鉢合わせしちゃって……』
「え。それ、まずくね?」
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