「ね～、今日の新聞どうだった～。新しい男来てた～」 「全然。情報なし。だあーれも着てない」 ここは女子高。その休み時間。 二人の女子が、たわいもない会話をしながら「あ～あ～...

勉強できない僕、運動できない僕、顔も中の下の僕。コミュ力も平均以下の僕だ。 なんの取り柄もない僕だが、こんな僕にも彼女がついに出来た。 「お前に彼女？　嘘をつけ！」と思われるかも...

ここに磁石というものがある。 これはS極とN極がくっつき、S極とS極、もしくはN極とN極同士が反発し合う、そんな性質のある金属。 ここに存在する異世界都市もある種の磁石のようなものだ...

受験とは戦争。まさにその通りだと思う。 俺は受験という名の戦争を行っている。 大学に行きたい。東京の大学に行きたいと熱望している。 そのためには学力向上は不可欠で、受験戦争...

無限平面世界。この世界は球体ではなく、どこまでも続く、平面な世界で成り立っていた。 平面な世界ゆえに世界の果ては存在せず、海と陸地だけが永遠に続く世界。 無限の世界がゆえに、多種多彩...

「現場にいる花野記者と中継が繋がっています。花の記者。そちらは今、どうなっていますか？」 「はい。こちら花野です。ここに東京都○○区があったらようですが、現在は辺り一面クレーターで...

夜中の三時。 監視塔に赤いランプが灯る。 警報音が鳴り出しレーダーに何かが反応していた。 「何があったの？」 「亜美様！？　わざわざ監視塔まで来られたんですか？　ご苦労様です...

わいわいがやがや。 女学生たちは笑顔で黒い黒板を見ていた 今日修学旅行の行き先が発表される。 「では多数決の結果。青い星が210票。赤い星が190票。よって修学旅行は青い星...

ここは異世界。 この世界では牛族。ドラゴン族。ドワーフ。妖精族。エルフなど、多種多彩な種族が集まる日本とは違う別世界だ。 しかし異世界とはいえ腹が減る。 腹が減り、飢え死にするのは...

円盤型の宇宙船が宇宙空間を行く。 その中に二人の美少女が乗っていた。 一人目の女性は白いエプロンを身にまとい、頭にはブリム乗せ、先端が丸いフラットパンプスを履いていた。 いわゆるメ...

俺の名前は鈴木秀樹。職業小説家。 今俺は締め切りに追われていた。 「鈴木先生。なんとしても今日中に50ページ書いてください。締め切りがもう迫っているんですから」 「...

暗闇の東京。月の光だけがやたら目立つ暗闇の東京。 東京の街から街灯が消えて久しい。 今や絶望的な首都となった東京の繁華街に若い二人の男女が走っていた。 二人の男女は手を握り、決して...

人類の一兆倍の倍率。それは太陽が一ミリに見えるサイズである。 巨大なガスの球体である、あの太陽でさえ塵やゴミのように見える天文学的ヒューマノイドが宇宙のどこかに存在している。 その存...

「ただ今、入学を許可しました125名の新入生の諸君。入学おめでとう。 　諸君は厳しい入学試験に見事合格し、わが校に迎え入れられました。入学に至るまでの努力を称えるとともに諸...

高い塀に囲まれた和風の屋敷。 名家と呼ばれてもなんら不思議じゃない。そんな広大な敷地の中には日本風庭園が広がっており庭石が配置され、その中央には池がこしらえられ、鯉などの魚が悠々と...

「ごめんください。サンダルを作ってほしんですけど―」 カララン♪と店の鐘が鳴る。 白い日傘を折りたたみながら一人の女の人が店の中に入ってきた。 若い女と思われる彼女の格好は白いワンピー...

全知全能の神。それが破壊神と呼ばれる存在だ。 宇宙に存在する全ての生命の頂点に立つ究極完全体の生命。それが破壊神という生命だった。 生命カースト第一位。それが破壊神という存在だ。 生命カー...

なにを隠そう俺はビジネスマンだ。それも世界を股にかけて活躍する大手貿易会社の若社長だ。 だが若社長まで上り詰めた、その道のりは平坦な道のりではなく、時には魔物に襲われ、時には山賊に荷物を奪われ...

中古車を買おうと思う。 大学生の身分で、車を買うなんて贅沢だと、それでも車を買おうと思う。 というのも、こちらにもこちらの事情があって、俺が通う大学は北海道の網走という、言い方は悪いが日本の...