サリナの手には注射器が握られていた。細長く輝く針の先からは何かの薬液がしたたり落ちている。マッサージ店には似つかわしくない異様な器具の存在に美里の背筋が凍えた。 「いやぁ、何それ……」 「こ...

「結婚するの」 「私、今日危険日なの」 　お湯に打たれている間も、先輩の声が頭から離れなかった。射精して一気に興奮から引き戻されると、改めて先輩へ憤りのようなもやもやした感覚が湧いてくる。こ...

「こんばんは、ショウちゃん」 「こんばんは、先輩」 　今日も呼んだ。自分でも呆れるほど、僕は先輩を求めていた。いつもの白いドレス姿を目にすると、僕のものは早くもいきり立った。 「すいません...

「こんばんは。ショウちゃん……」 「待ってました、先輩。さぁ」 　二度目の夜以降も、僕らは体を重ね続けた。尽きることのない欲望と、その解消を手助けする十分な収入。おかげで僕はすっかり先輩のお...

「電マでしょう。目隠しに手錠でしょう。ローションでしょう……ふふ、こんなにオプション頼んじゃって、ショウちゃんのエッチ」 　先輩はベッドにおもちゃを並べていく。あの夜から数日後、僕はすぐに我慢...

今夜はデリヘルを呼ぼう。そう決断したのは今朝起きてからすぐだった。 　女には生理の周期があるが、男にも似たようなものがあるというのが僕の持論だった。女のものよりも周期的ではないし周りの状況にも...

「今日先生の家に行ってもいいですか？」 　無邪気な文面を装ったメールが来たのは今朝のことだった。久東玲子はそのメールを見たとき、とうとう来たかとまず思った。 　最後に木宮喬に求められ交わった...

「んぅ……」 　窓から差し込む日差しで目が覚めた。ぼんやりとあたりを見回して、違和感に目が冴える。そしてすぐに、昨晩先生の部屋でセックスしてそのまま寝落ちたことを思い出した。今日が学校休みでよ...

「ほら入れ」 「お邪魔しまーす」 　二度目の来訪。今回は玄関へ入る前に、相当周囲を警戒した。久東先生のこともあったし。でもレストランでクラスメイトと別れてから、それとなく先生と合流する流れは...

「いやぁ、それにして楽しかったなぁ」 　文化祭の当日、その夜に僕らはクラスメイトとともに学校近くのレストランへ来ていた。文化祭終了の打ち上げをするためである。 「まぁ、大変でしたけどね……い...

「これは……」 「さぁ先生、今度は先生がしたいように腰振っていいですからね」 　戸惑う先生を、僕は促す。今度は背面座位とでもいうのか、僕が机の上に座って、その膝の上に先生が座るような状態にな...

夜の繁華街は人でごった返していた。その賑やかさとは対照的に、道は薄暗く人の顔を判別するのも大変なくらいだ。後ろ暗い商売をしている人たちにとっては、この暗さが気恥ずかしさや罪悪感を和らげてくれるか...

オーナー―私たちの雇い主は、絶頂の衝撃で床に崩れおち痙攣する美里と私を見下ろしていた。当然のように服は着ていなかった。まっすぐ突き立つ、ここにいるどの男のものよりもたくましいペニスの存在が、私た...

「んぅぃっ！　んぅぅ……げほっ！　けほっ！」 　私の口から汚い怒張が引き抜かれ、あたりに唾液と精液の混ざりものが飛び散った。私は口に溜まった精液を咳き込んで掃きだし、きれいな空気を求める。 ...

「み、美里……」 「結花……」 　美里は私の姿を見て、絶句していた。無理もない。男たちに右から左から貫かれ、白濁液まみれになる同僚の姿は衝撃的だろう。 　だけど私も美里と同じくらい、驚きで...

「はい結花ちゃん。お注射の時間ですよー」 「ひぃっ、やぁ……」 　全てを洗いざらい喋った私に対する〇〇は、終わらなかった。いや、今からが本番だと言ってもいい。男が今日も私へ薬を注射する。 ...

「やっ、やめ……」 「動くと危ないからね」 　私はさっきと同じように、椅子の背に腕を縛り上げられたまま立たされていた。尻を男の方へ突き出す格好だ。男は手に注射器を持ち、私の後ろにまわる。 ...

「んぅぅ！　んぅぅぅっ！」 　一人きりで地下室に放置されてから一時間。私の体は限界に来ていた。立ったまま椅子の背もたれに腕を縛り付けられ、座席の部分を跨ぐような格好のまま体を揺さぶるが、椅子の...

「うぐぅぅぅ！　むぅぅぅ！」 　薄暗い部屋に私の絶叫が轟いた。私は床に座らされ、口をホースで塞がれていた。ホースからは絶え間なく水が流れ、溺れないように私はその水をひたすら飲み続けるしかなかっ...

「んぅっ！　あぁっ……はぁっ……」 　薬を塗られて何分経っただろう。私の体は内側から燃え上がるように熱くなっていた。全身が汗で濡れている。手の届かない体内が痒く、私は無駄だとわかっていながら体...