あまね飛鳥ファンクラブ【すこれよ!】 (あまね飛鳥)
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静かなる僕の彼女の。

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200円(税込)
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商品について
静かなる僕の彼女の。…小蝶 羽花。
3ヶ月目の遠距離恋愛。
僕の彼女は、寂しがり屋…では無く。
ツンデレ?
ツンツン?
なんというか、付き合って3ヶ月目なのに
連絡もしないし
愛してるーとか、すきだよーとかも
言ってくれない。
もしかして、嫌われてる?
眼中にない?
いつもlimeが鳴るたびに
彼女かと、飛びつく俺。
彼女は実業家で、
毎日家にいては、打ち合わせに行き
なんかすげー忙しそうだ。
だから、前まではデートに誘っていたが
もう俺からは連絡してない。
仕事中にlimeなんて怒られそうだからだ。
最初から転勤が決まってた俺を
彼氏彼女にしたのは
近くの喫茶店で
下に映画館のある大きなビルの
小洒落たカフェテリアだった。
オーダーミスをされて
俺が店員に怒ってる時だった。
彼女が、やって来て
店員につっかかる俺を
『一緒に食べませんか?
お題は払いますから』と
大胆にも、
カフェデートに誘われたかのような
ナンパみたいに
彼女から声を出してくれた。
彼女は真昼間から、モヒートを飲んでいて
これから、映画を見に行くらしい。
『ひとり?』
俺『ひとりです…』
なんで言ったらいいか。
恥ずかしいし、みっともないし
彼女はすげー顔が好みだ。
『あなた、みっともないわ。人がくつろいでる空間を壊すなんて。人なんだから
間違いもするわ。あなたは完璧なの?間違えを優しく対応できる男になればいいのよ』
と、捲し立てた。
ごもっともで、俺は恥ずかしくなった。
『あなたはひとり?』
『あ、はい…』
しょーもねー俺。
『なら、一緒に食べましょう。時間があるなら映画にも付き合ってくれない?』
彼女は顔色変えずに話す。
『俺、暇です。お供します』
モヒートを片手に、彼女は
俺も同じのを注文されて
酒と、間違われたパスタを2人で食べる。
景色がいい。
新しく出来た映画館入りのビルの最上階
映画の時間が近づくと
まばらに席を立っていく。
『これは、デートね。あなたを調教してあげるから付き合いなさい』
…!????
『彼女いるなら、それで構わない。
私のになりなさい』
それから映画を見て、感想を話もせず
お別れして、
俺は転勤して、彼女までの距離ができた。
名前はlimeで知った。
時々
俺の彼女なのかな?俺彼女いねーし。
って考える。
すると、金曜の夜遅く。
電話に写真が並べられてるのに気がつく。
『彼女だ』
心の声が漏れて恥ずかしい。
しかし心は浮かれていた。
『寂しかった?私に会いたかった?』
開く時間もなく
『私は◯◯◯さんに会いたかった』
『さびしくて、寂しくて、会えなくて
時間が無くて、本当に辛いのよ』
漏れてくる携帯からの彼女は
少しだけ、苦しくて切ない。
可愛くて、愛しいって
こんな気持ちなのかな。
意地悪な俺には気がつかなかった感情。
動画に切り替わる。
彼女が微笑む。
なんでもない話を、たくさんした。
次にあったら、あれしよう、これしよう
たくさん話した。
彼女は今、友人の家らしいく
そこには彼氏がいて
羨ましくて泣きそうだと話した。
その時の彼女が可愛くて
俺はこっそり写真を撮る。。。
僕の彼女の、静かな写真。
僕の彼女の、僕だけの写真。
静かなる僕の彼女の僕だけの写真。
今度あったら、ギュッと抱きしめて
あの紙を撫でて
ずっと静かに部屋で過ごそう。
俺は彼女の最後になると、
何故か感じている。