「ほれ坊!!」 「ちょっ母ちゃん!!」 　母ちゃんが俺の腰に手を伸ばし俺の半ズボンとブリーフを一気に擦り下す。 「わっ待っ⁉」 　ズボンで下に引っ張られ反動でビィィンと屹立し...

「あの母ちゃん……」 「なんじゃ？」 　エルフの城から出発してから体感一時間は過ぎた気がする。 「エルフの王様が乗ってるのに護衛が少なくない？」 　俺は現状の不可解さを母ちゃ...

豪奢な装飾を施した黒塗りの高級馬車が三台、界鐘樹の中に造られたエルフの城門前に並ぶ。 「なんであんたがいるんだ!!ですわぁ!!」 「鐘子に誘われたんだしぃ!!文句なら爆乳女に良えばいいだ...

「ちょっ!!」 　俺は椅子から立ち上がり声を荒げる。 「ちょっと待って!!」 「それじゃぁ、俺とユリシアって兄妹って事じゃん⁉」 　俺は落ち着こうと椅子に座り、衝撃の事実に思...

「しかしまぁ、ギャルママだった、おまぁがこんな落ち着いちゃて」 「フフフ、あの時はブイブイ言わせてたわぁ」 　ベッドの前にテーブルと椅子を持ち込む。 　俺は椅子に腰かけ部屋中に置かれた...

「鐘子さん、欲しい物を決めました」 「わはは!!　好きなもん持ってってください」 「お前は店主じゃないだしぃ!!」 「鐘子さん、ここの商品、不思議な力を感じるんですが」 　マザーアリ...

「どうじゃ？　マザーさん、旅の支度は進んでますか？」 　界鐘樹の周りにあるエルフの城下町に、天鳥教のシスターたちは買い物に出かけた。　後を追い俺と母ちゃんも旅に必要なものをそろえるために街...

「新婚旅行ですか？」 「ええ、式はお母さまがいないと行えませんから」　 「まずは天子様と中を深めようと思います」 「はぁ……政まつりごとはいかがなさりましょう」 「嫌味かしら、お飾りの王...

「お母さまがいなければ式があげられませんわ」 　昨日の乱交で腰がガクガクになるほど精を撃った俺は、キングサイズのベッドに気を失うように倒れ、そのまま眠りのどん底に落ちた。 　窓から差す陽...

「あの困ります鐘子さん……」 「わはは!!　大丈夫じゃ」 　王の寝室の前で警備をしている女性兵士が母ちゃんを制止してる。 　兵士に母の進行を止める術はなく母ちゃんは扉を乱暴に開ける。 ...

「あの鐘子さん、なぜ私達が解放されたんでしょう？」 　牢から解放されたマザーアリサが母ちゃんに疑問を投げる。 　捕らえられてから半日くらいだけど、すごくやつれている。 　母ちゃんは、か...

「ふふふ……。　まぁ天子候補と結びつきを強めるのは政治的に正しいですわ」 　冷静さを取り戻した王が足を組み顎に手を当て熟考している。 「王様なんて仕事は人気を取ることがほぼすべてと言...

「それより母ちゃん、シスターたちを助けないと」 　俺は玉座から仁王立ちする母へ言う。 「そうじゃ、今日捕まえた天鳥教の方たちを開放してくれ」 「あぁ……私は別にいいんですけど……裁...

「ほら‼　おまぁはもっと端に行け、うちの坊が座れんじゃろ‼」 「こら‼　ここは王しか座れないのよ!!」 「他に座る所がないなんじゃ!!」 　母ちゃんが俺を無理やり玉座に座らせる。 　...

バシィ!! 　ガシッ!! 　ヒュン!! 　ドダン!! 　ガッガッ!! 　ドドーン!! 　肉と肉。 　骨と骨。 　石床と靴底。 　気合と気合。 　それと謎の超常の力。 　...

「フフフ、いい加減にしてくださいまし‼」 　体を震わせながらゆっくりと起き上がる眩い光の王。 「今日こそぶっ倒しますわ‼」 　王が金色の刺繍を施したマントを脱ぎ棄て白銀の薄いワ...

中心の木の数歩右に歩くと母ちゃんは神木の上で地団駄を踏むみたいに足を踏み鳴らす。 「開けろぉ、ユリシアー!!」 　そう言うと足場が突然無くなる。 「うわぁぁぁぁぁぁぁ!!」 ...

「うわぁぁぁぁぁぁぁすげぇ」 　俺は最高の絶景を見ながら感動の叫びを放つ。 　エルフの森の果てまで見える。 　緑あふれる豊かな土地がまだ存在している。 「すっげぇぇぇぇぇ!!」 ...

「降りてこい!!」 　後頭部に怒声がバシバシとぶつけられる。 　母ちゃんは「わはは!!」と笑いながらキリガイの様な螺旋状の巨木をひょいひょいと登って行く。 　俺は母ちゃんの背中に涙目に...

「なぜこの地にいる？」 　鋭い切れ長の目に切っ先みたいな切れそうな尖った鼻、真っ白い澄んだ肌、金色の長髪をポニーテールにした美女……。 　特徴的なのは長い長い耳。 　耳にはいくつもピア...