「鐘真……」 　母ちゃんが地面に膝を突き頭を下げる。 「母ちゃんが悪かった……」 「お前を捨てた……」 「存在の無い者としたんじゃ」 「……すまん」 　母ちゃんが男の子に...

「鐘真……⁉」 「……鐘真……⁉」 「なになに母ちゃんもおばちゃんもどうしたのぉ⁉」 　少年がフワフワ浮きながら首を傾げている。 「いや何でもないんじゃ……」 「二人仲直りした...

「人は罪を〇〇た」 「母性をないがしろにした」 「母性は包摂する力じゃ」 「優しい温かい水に浸かるような力」 「母の羊水の様な力」 「それを失った」 「母なる水を栄養にしていた世界樹...

俺は小刻みに瞬間移動して空中で戦う母ちゃんと真皇おばちゃんに近づく。 　二人の隙をついて母ちゃんの背中から噴き出ている水を捕るために見つからない様に隠れながら少しづつ接近する。 「もう王...

今までと比較にならない程の爆発が起きる。 　核爆弾を投下した様にきのこ雲が天を貫く。 　俺はマザーを抱えて王宮へ瞬間移動する。 　王宮まで衝撃は届き瓦礫が襲う。 「うわぁっぁぁあ‼」...

「愛してるぞ、息子たち」 　そう言うと父は姿を消す。 　生まれて初めての父との会話はそっけなくて、あっけなくて、この気持ちを言葉で表すことは出来ない。　少し胸にチクりと痛みが残るそんな感...

「……父ちゃん……？」 　俺は瞳を見開き死んだはずの父を見つめる。 「そうだ……」 　父ちゃんは白いシャツに黒いスラックスを履いて現代のサラリーマンのような恰好をしている。 ...

「どうなってるんだよ……」 　俺は壁の穴から街を見下ろし困惑する。 　母ちゃんと真皇おばちゃん。 　ネモヒラの母ちゃんとユリシアの母ちゃん。 　罵りあいながらケンカしている。 ...

「ったく……この世界の先輩の言う事聞け‼真皇‼」 「人殺しの言葉なんて誰が聞くか」 「地獄に落ちたんじゃ。とっくに死んでる」 「どこが生きてるわ‼　みんな生活してる‼」 「地獄での生活に...

「消えな」 　真皇おばちゃんがつぶやくと百足の魔物が爆発し吹き飛ぶ。 「生き残ったのは一人か……」 　血の海に沈む女性が一人。 　ヒューヒューと微かに呼吸音が聞こえる。 　...

「っ……カーズ……」 「あらららお久しぶりねぇ真皇ちゃん」 「あらっ何処へ行くの」 「遊ぶんでしょ」 「暇じゃないのよ没落エルフと違ってね」 「まっなんてひどい事」 　褐色の美少...

「はっただの人間が‼ほざくなだしぃ‼」 　ダークエルフが大地を蹴り真皇おばちゃんに突撃してくる。 「覇者になりたいんならさっさと戦争を終わらせなさいですわぁ‼」 　ハイエルフが...

太陽が近距離にあるような強い光。 　目を閉じても瞼を突き刺す。 　薄く開けた瞳からぼんやりと見える母と真皇おばちゃんの力比べ。 　おばちゃんが母ちゃんの右手を引き背中に手を置き腰を旋回させ...

空から爆発が起き光の波動が王都を激震させる。 　光の発生場所に目を向けると母ちゃんとおばちゃんが四つに組み力と力を衝突させている。 「坊‼　逃げろぉぉぉ‼」 　母ちゃんが絶叫し俺に...

（仕方ない起きるか……） 　ゆっくり目を開けると母ちゃんの顔が目の前にある。 　化粧っけのない、外仕事なのに色白で染みひとつない肌。 　目はパッチリと大きくて、筋の通った鼻、並びのいい...

走る俺の後ろに4人シスターが付いてくる。 　シスタージュネとシスターシャルがいる。 　後ろから強烈な光が発生し黒霧を晴らす。 　浄化の光？ 「鐘太ちゃんこっちよ‼」 　シスター...

マザーが外を見に行ってから数分が立つ。 　シスター達が緊張から息が荒くなる。 「何か聞こえない？」 　ジュネママが耳に神経を集中させながら言う。 「……聞こえる……獣が唸る声...

シスター達がネモヒラの店で購入した替えの衣服に着替え。 　顔を見合わせコクリと頷く。 「さぁ行くわよ‼　みんな‼」 「鐘太ちゃんを生きて鐘子さんの元へ連れて行くわよ」 　マザーア...

「あっ♥あっ♥あっ♥あっ♥」 「ぐすぐす……」 「しくしく……」 　喜びの声をあげる聖母と嫉妬から泣きじゃくる聖母。 　俺と体を重ねたシスターは皆俺を実の息子と思うのか取られたくない...

召し上がれと言わんばかりに熟女の豊乳が俺の目の前にご馳走のように並んでいる。 　私から私からと俺に食われるのを競っている。 　俺は順に乳房を掴み乳首を咥えて吸う。 　あん♥あん♥と聖母たち...