このSSの登場人物、リリスは海老様（@ebiwwsif）のオリジナルキャラとなっております ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿ かつて、世界は強大なる存在が...

それは、今より数日前。 突如、地球に存在するあらゆる国家の代表にある一通のメールが届いた。 「七日後。この星を私のモノにします。抵抗をしたいのであれば、止めません、抗ってみなさい」 ...

「ふふ、今日も、やってるやってる……」 授業中。 学校一の美少女と名高い高橋奏は、窓から見える校庭の……ある一点を見つめていた。 その視線の先には、とある、少女。 彼女は、彼...

「はぁ……」 月明かりに照らされながら、くーっとなるおなかの音に、私は、小さくため息を吐いた。 別に、食べる回数が減っているわけじゃない。 むしろ、……最近はよく食べているほうだ。...

薄暗い部屋。僅かに水音が響くその部屋の隅に丸められた布団の中。 「はぁ……はぁ……物足りない」 そこから這い出てくるのは、黒髪の少女。 容姿こそ多少は優れているものの、身だしなみを...

原初、惑星は一つの爆発により生まれたとされる。 だが、もう一つ。その爆発とともに、一つの生命が生まれた。 それは、その瞬間には、既に完成していた。 あるいは、それは惑星よりも。 ...

そこは地球によく似た惑星。 僅かに違う部分もあるが、人がいて、科学が発展していて、数えきれない生き物がいる、そんな星。 「お兄ちゃん！おきてー！！」 そんな星の、どこかの国。ど...

世界が終わる日は唐突に来る。 その日、世界はたった一人の少女によって蹂躙された。 何てことはない。昔から冗談めかして話されていた話だ。 宇宙人が地球侵略に来る。なんていう、今時、食事の...

ストームボーダー。 管制室。 マシュは今、呼ばれていない。 秘匿回線で、秘密裏に私だけが呼ばれていた。 「マスターちゃん。本当に申し訳ないと思ってる」 「ううん、気にしない...

「オフ会……ですか？」 そんな文字が、グループチャットの表示に踊る。 そう、あの日起こった事件の起こりは、間違いなく、この日のチャットが元になったのだろう。 「そう！私も穂香も、お...

「はぁ～～～～～！楽しかったぁ……」 五月の頭。 全ての予定を終えた私は、そういって、ぐっと、伸びをして息を吐く。 四月終わりからの一週間にわたる長期休暇。 学校も休みになり、旅...

小さいことは罪である。 少なくともこの世界ではそれは、絶対的なルールだ。 それが真理であると気が付いたのは、七歳のころ。 その日、私は、巨大化適性者であることを知った。 それがすべて...

世界が激変するのは、いつも突然のように見えるものだ。 多くの場合、激変の前兆は、水面下で行われ、日々を暮らす人々の前には、姿を現すことはない。 『地球の人類に告げます。今日より、そちらの...

VR技術が発展し、一般家庭でも、高レベルなVR体験が、楽しめるようになって、数年。 ある日、唐突にリリースされたゲームは、それまでのVRの世界を、新たに押し広げていた。 『巨大少女体...

野生における、基本的で絶対的な掟。それは、弱肉強食という、厳しく、ある意味で、当然なものだ。弱きものは生き残れず、強きものに排斥される。 そんな野生に生きる彼らを、自由でうらやましいなどといえ...

「はぁ……」 小さくおなかの音が鳴る。 最近は碌に食べていない。 「どうしたんですか？あかりちゃん」 「あー、ゆかりさん、聞いてくださいよ……。ちょっとお腹すいちゃって」 ...

こにあるのは、豪奢な社であった。 壁面や、柱、その細部に至るまで、爬虫類。正確には蜥蜴をかたどった黄金と赤で彩られた、竜の城。 その、王室にいるのは、傅く尾の無い狐の女。 その姿は、この社...

こぽり。 気泡が、とある数メートルのガラス管。その中の生命が、活動をしていることを示すように、口元からわずかに漏れて、浮き上がる。 ここは、様々な理由で表では、研究できなくなった人間たち...

悪の組織、ディーソムスラケテール。 その女幹部の一人、銀髪メイドのレイベルは、街並みを見下ろしていた。 「ふぅ、今日も、ご主人様のために、たくさん、働きました。そんな私の疲れ、社会人の皆...

グランサイファー。 蒼き空の世界を行く、騎空団。その空挺の一つだ。 その船の中、二人の少女が、唸るように、声をくぐもらせ、眉をひそめていた。 「フアン、どうしよう」 「どうしよう、っていっ...