常闇トワは悪魔である。 彼女を知っているものでこのことを知っているものは、少なくはないだろう。 ……いや、というよりも彼女のプロフィールに堂々と書いてあるのだ。 だから、彼女という...

かくして、その日、世界は唐突に変革された。 たった一人の天才によって、世界が覆ることもあるとは、よく言ったものだ。 この時代の人々は、正にその変革を目の当たりにしてきた。 その少女...

とある大陸。 かつてこの大陸は、人間。エルフ。鬼人族、獣人の4つの種族が群雄割拠していた。 その争いは古代にまでさかのぼり、異種族同士は、互いに血で血を洗い、一度争いが起きれば、どちらか...

「ん～～っ……今日もいい天気ですわ～！」 そういって、太陽の日差しを目いっぱいに浴びながら伸びをしているのは東北家長女、東北イタコ。 少し前までは、過酷な毎日を過ごしていた結果、碌に...

「壊滅的……、であるな」 とある城塞。 その玉座に座る一人の男は、地図に示された状況をみて、物憂げなため息を吐いた。 そのため息に、周囲に控えていた彼の部下である魔物たちは、肩をびくり...

魔界のとある家。 「は～……今日も、オナニーきもちいいにゃぁ」 その日も、その家のお風呂場では、家主であるワーキャットのふたなり少女が、そんな気の抜けた声を出しながら日ごろの疲れを発...

魔王の城。 広大で、危険な魔物たちの領土、その最奥。 「はぁ……はぁ……」 その内部では、一人の少女が、今にも途切れそうな、浅く、早い吐息が、静寂な広間に響かせていた。 彼女...

「ちゅわー。今日も疲れましたわー･･････」 深夜二時。誰もが床へとつくような時間に、机に突っ伏すように力尽きる少女が一人。 東北家の長女、東北イタコの夜は遅い。 もうこんな時間だと...

「全隊とまれ！！！」 とある巨城の中庭。 そこに、怒号のような雄たけびが響き渡ると、そこにいる、数万の軍勢は、一糸乱れることなく、その場に立ち止まる。 万を超える人間が、たった一人...

VR技術が発展し、一般家庭でも、高レベルなVR体験が、楽しめるようになって、数年。 ある日、唐突にリリースされたゲームは、それまでのVRの世界を、新たに押し広げていた。 『巨大少女体...

誰もが一度はあこがれたことがあるだろう、冒険物語。 迷宮の奥深くへと赴き、無数の魔物たちと戦い、財宝を手に入れる。仲間と共に。 だが、そんな夢とは、現実は違うもの。リアルな冒険とは、とて...

「ふぅ、いよいよ来週かな？」 無数の世界の閲覧を終えた後、一人、ゆっくりと息をつく。 ボクの成長段階を進める日取りが、一週間後に迫っていた。 必ず決められた日取りでやる必要もな...

縮小病。 その発生はまさに突発的なものであった。 何かのウイルスの変異種か、あるいは、どこかの軍が作った、バイオテロか。 多くの説が流れたが、今やその真相は、科学者や、誰を持っても...

商店街の、とある路地裏。 そこに俺の目当ての店があった。 財布には、この日のために溜めた、三十万。 買うものの用途を考えれば、ためらわれるほどの金額を持ちながら、俺は、その店の中に入っていく...

今回は、Twitterのフォロワーの自販機の小銭様（@LoveRowliy2100）の作品の二次創作になります。楽しんでいってください。

「マ、マシュの体に、異常が！？」 普段のオペレーションルーム。 カフェテリアでのマシュとの食事中、個人回線に、ダウィンチちゃんから連絡がきて、急いでくれば、これだ。 「ちょっと、静かにするん...

夕暮れ時の学校。 夕焼けに照らされ、幻想的な雰囲気を醸し出す校舎の、空き教室。 その教室の前で、一人の少年が、緊張を隠すこともなく、ただ、一人立ち尽くしていた。 「ぅ･･････うぅ、緊張す...

ここは、剣と魔法の世界。 魔力と呼ばれるエネルギーが形を成し、命を得た、動物よりも強力な存在。通称、魔物がはびこり、人同士の間でも戦が起こり、日々、何かしらのトラブルが巻き起こる。 そして、そ...

「ふぅ･･････ここが、妖精の住処か･･････」 その男は一人、『妖精』を求め、人里遠く、十数日の深い森へと来ていた。 妖精は、十数センチほどの大きさで、この世界においては、体力・魔力の...

「くすっ･･････起きてください、ゆかりさん」 ぐらり、っと、体が大きく揺れる感覚に、目を覚ます。 響く声は、･･････そう、昨日は、確か、あかりちゃんの家に遊びに来て･･････。 普段...