宇佐見レー

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宇佐見レーの投稿

宇佐見レーの投稿一覧です。「これが私なりの真のおねしょた」「あの日のせきにん・番外編3」など、25件の記事が投稿されています。

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これが私なりの真のおねしょた

人気のない夜道に淫靡な臭気が漂った。  〇〇が水溜まりに戯れるような音も聞こえる。  耳障りな蚊のように小さな、濡れ声が響いた。 「やっ、んっ……んふっ、んあっ、うっ」  雲に隠れていた満月が、...

あの日のせきにん・番外編3

彼女に振られたことはどうでもよかった。俺は相手の趣味を許容するつもりだったけど向こうが許容してくれないなら付き合う価値なんか無い。  それよりも家に帰ってきて姉貴がなぜ泣いていたのかの方が気にな...

あの日のせきにん・番外編2

私は、圭介と出会って早く大人になりたいと思うようになった。  〇〇の頃から私なんかよりも背も低ければ、力だってまるで無いのに、この茶髪にも金髪にも見える明るい髪と、小学生に見える身長のせいでいじ...

あの日のせきにん・番外編

夕闇の中、浮かび上がる街灯を頼りに、俺達は何年ぶりかに一緒に歩いていた。  最初は驚いた。まさか雪割さんと同級生だったなんて。  姉貴……まあ実際は父親の再婚相手が連れてきた連れ子で、同い年だ。...

あの日のせきにん6

雨宿りしてからどれくらい経ったのだろうか、急いで出てきたせいで僕はスマホを持っていなかった。  天井を叩く雨音はもう聞こえない。  雷もどこかへ行った。  静寂に包まれた公園、休んでいた蝉が鳴き...

あの日のせきにん5

女の子は気づいていない。  下着を着けるには小さいふくらみが、二つとも露出してることに。  血流が早く巡る。  鼓膜に響く心臓の鼓動が、より僕の意識を女の子へ集中させた。 ……ここは、あの時の場...
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あの日のせきにん4

あの日のトイレでの出来事は、防災無線が十二時を告げる放送によって〇〇的に辞めさせられた。  母から昼食は家で摂るように言われていたからだ。  乱れた服を、髪を、女の子は整え、僕は濡れた服の上から...

あの日のせきにん3

沈む太陽、風は少しずつ冷えてきたがじりじりとした暑さに変わりはない。不思議な事にうるさいほど鳴き続けてたひぐらしも、僕が話すのをやめると静かになった。 「雪割」  震えるスマホを見れば、メッセー...

あの日のせきにん2

今もそうだけど、小学生最後の夏休みを存分に謳歌していた時だった。  蝉がうるさいほど鳴き続けてて、空を見上げれば風に流れる夏雲が輝いてた。  買ってもらった麦わら帽子を被ってると、大人に女の子に...

あの日のせきにん

高校生活も後一年もない。  最後の夏を迎えて就職組、進学組とわかれて、将来とか言う見る事の出来ない明日に心を躍らせる。  僕は夕焼けに沈む田んぼの畦道を、自転車で走っていた。  週末、委員会最後...
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スライム

太陽の光を遮って辺りを夜闇のように閉ざした曇天、遠雷が響きやがて、雨が降る、と空を仰ぎ見た魔法使いがぼんやりとだが、呟いた。  吹く風は秩序を冒涜せんとする古城から荒れ、冒険者一行の鼻腔を強烈...

後天性淫魔症候群2

最初、分からなかった……分かる筈もなかった。  いつの間にか意識が途切れ、気づけば二つ三つ並べられた机の上で横になっていた。  意識が徐々にはっきりすればするほど、自分の股間に違和感を感じる...

後天性淫魔症候群1

小学五年生の頃だった。  いつもの様に学校へ登校し、いつもの様に友達に挨拶を返す。  そして、いつもの様に教室へ入った。  兆しは――――あった気もする。  俺が近くを通ると、会社に向か...

出さないように

まだ若い少女が、更に年下の少年に跨り、一心不乱に腰を打ち付けていた。  華奢でありながらそれでも柔く、性欲を誘発させる臀部は少年の、徐々に引き締まりつつある大腿に当たる度に破裂音を響かせる。 ...

痛い、痛い

痛く、寒く、怖い。  傷つけられた水の入った革袋の様に、生暖かく赤い液体が滴り落ち、真白な雪に点々と鮮やかな痕を残す。  腹に刺さった短刀は噴き出る血液に塗れ、その形すら朧気だった。  雪...

月光に煌めいた刃

夜闇に紛れた少女は自分の背丈の二倍はあろうかという太刀を、腰にかけていた。  するり、限りなく無音のまま、鞘から太刀を抜く。  まだ十三か十四を迎えたばかりの少女の細腕では、構える事さえ難し...

行き止まり

一時間、一日、一週間、一ヶ月。  一年……歩き続けた。  ひたすら、歩き続けた。  震えた右手で銃を持ち、構えた頃が懐かしいとさえ思える。  どこで擦りむいたかわからない新しい傷に、かつ...

私を見るな

痛く、鈍く、響く。  涙腺から溢れた涙は、視界を僅かに霞ませた。  見える点かない蛍光灯は手に届きそうで届かず、鼻につく埃っぽい空気を、どうにか口腔から吸うまい、とくぐもった声が喉から鼻を通...

これの方がマシ

磯の臭いが鼻腔を一杯に駆け回る。  足先をすっかりと包み込む砂に、波の勢いで脛辺りまで濡らす海水を、ただ見つめていた。  月明かりが少し出ていたが、今は翳り、海の一寸先すら見る事も出来ない―...

煌めいた空薬莢が見せる希望と絶望

平和だった。  跳び抜ける程に青が続き、陽光が穏やかなこの日を、平和だと言う他無い。  昼食の為に仲間とビルから出て来るサラリーマンは、見回したところで上着など着ていない。  同じく、〇〇...